お手本を真似(マネ)することで得られる発見

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みなさま、こんにちは。なんとうです。
書道を始める際、必ず先生から渡される「お手本」の存在があります。
お手本を真似(マネ)することにより得られる発見を記事にしました。

お手本イメージ画像
目次

お手本の重要性

書道のお手本は、正しい文字の書き方を学ぶためにとても大切です。
お手本を見ながら書くことで、筆の使い方文字のバランスを自然に覚えることができます。
また、何度も練習することで、きれいな字を書くコツが自然と身につくようになっていきます。

お手本を見て習うイメージ

たとえば、「一」という線を例に取ってみましょう。

ただ横に線を引くだけのように見えますが、実は線の始まり(起筆)と終わり(終筆)に筆使いの技術があります。
お手本を見てマネすることで、この「線の書き始め」や「書き終わり」の技術が身につき、文字全体のバランスも取れるようになります。


さらに、お手本に従うことで、文字の美しさや全体のまとまりを理解できるようになり、書道作品を作るための基礎を作ることができます。

お手本を効果的に活用するコツ

✅細部まで観察する
ただ字を正確に書くだけでなく、その字がどれだけ「美しい」かという点も非常に重要です。
なぜそこにその線が入るのか、白い空間の距離、空白の意味などにも疑問と意識を持って書きましょう。

✅筆の動きを想像する
最初のうちは、早く書きたくなるのですが、早く書けば書くほど筆の毛のまとまりが荒くなりがちになり、線の質がに見えてきます。
行書や草書などでは、早く書く線はもちろん存在します。ですが、最初はゆっくり書くことが基本です。
普段、勉強などで書くスピードとは違い、ゆっくり丁寧に書くことが重要なので、お手本の動きの速さも想像しましょう。先生が目の前で書く姿を見る機会がある場合は、筆の穂先の動きもよく観察してみてください。

お手本イメージ

✅リズムと呼吸を感じ取る
私の指導の中で、まっすぐ書く線が曲がってしまう場合は、その時だけ「息を止めて書いてみよう」と伝えるときがあります。
息を止めて書くことにより、線だけに集中をして気合いを入れるようなイメージで書くと、線がまっすぐ書けるようになったりします。
ちょっと息苦しくなったりした場合は無理はしないでくださいね。(休憩して息を整えてください)
私も自分の作品書きの際は、自然に息を止めている時があります。
無意識なので、息の事はあまり考えずに書いていると、時々、はぁ・・・と大きくため息をつく時があり、知らないうちに止めていたということも・・・

マネの段階的コツ

  1. 全体のバランスを掴む
    マネをするためには1文字だけを見るのではなく、全体感も大切です。
    漢字とひらがなのあるお手本は、漢字の方が大きめに、ひらがなは漢字よりもやわらかい雰囲気なども意識的に見るように心がけてください。

  2. 一画ずつ丁寧に練習
    最初のうちは、基本筆法がなかなか習得しづらい部分がありますので、文字を書く前に一画の基本筆法を何度も練習しましょう。
    その基本筆法の積み重ねが美しい字を作りだします。

  3. 一画目の位置をよく見て書く
    生徒さんによく伝えていることの中の一つに、一画目の位置でだいたいの形が決まってしまうので、とても重要。
    指を使ってどのくらい位置に一画目があるのかを確認してから書いてください。

  4. 自分なりの応用も考える
    全く同じように書きなさいというのは、無理があり、もしお手本と違う位置や違う線になったとしても、そこで諦めてしまうのではなく、自分なりの応用も考えることが大切です。
    ちょっと長かった、短かった、違う!と思って、すぐに紙をクシャクシャにして、捨てるようなことはしないでください。
    最後まで書き上げて、全体感を見て何が違っていたのか、上手に見えなかった原因は何だったのか、逆にお手本通りにはならなかったけれど、上手に見えたらそれはそれで正解なのです。

  5. お手本はあくまで見本 
    私は同じ学年のお手本を人数分の複数枚書きますが、全てが全く同じにはなりません
    自分の中でちょっとここは・・・と思う部分ももちろんあります。
    そういう時は、他の線でカバーしたり、生徒さんにはたぶん見つからないかな?大丈夫かな?なんて思ってお手本を渡すと、その通りに書いてしまう作品を見た時は、とても反省します。(そこはマネしないでね・・・的な)
    なので、先生のお手本であっても完璧ではないのです。
    結果的に先生とは同じにならなくても、個性の光る作品さえできれば結果オーライです。

最後に

●お手本を通じて技術と感性を磨く
お手本をマネすることは、書道作品を上達させるための非常に重要なステップです。
✅正しい筆使いや文字のバランスを学ぶ
✅基礎的な技術をしっかりと身につける
✅文字の美しさを理解
✅全体のバランスや余白の取り方を学ぶこと

筆画像



最終目標としては、
✅お手本から学んだ技術や美意識を応用して、自分らしい創造的な書道作品を作る
事が重要だと思います。
モノマネはあくまで自分の作品を作るまでの踏み台のようなものです。


書道は、練習を重ねることで少しずつ上達していくものです。
お手本をマネすることで、まずは基礎をしっかりと固め、その後、徐々に自分の個性を表現できるように取り組んでいきましょう。
そして書道がますます楽しく、充実したものにしていきましょう。

マネから創造へ:自分らしい書へのステップ
書道上級者編:オリジナル作品の書き方

作品の作り方アイキャッチ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

なんとう

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