はじめまして。なんとう と申します。
自己紹介です。
書道との出会い
小学4年生の頃、近所の友達の紹介で母に連れられ、意味も分からずに書道教室に入会しました。
当初は全くやる気がなく、ただ通っていただけでした。
その友達と遊べる。それだけの動機です。
書道に対しては、自分の字はヘタという自覚はありましたので、その友達のような字になれる事が憧れだった時代でした。
学生時代
引っ越しきっかけで幼馴染のその友人も退会し、私自信も引っ越しきっかけで一旦退会します。
引っ越し先では、書道教室が地元に2か所あり、どちらを選ぶかというときも、私の意志ではなく、母が勝手に手続きをして、自宅から近いところで習うことに…
これはとても大きく、振替日が可能な教室でしたから、自分の都合で好き勝手に習いに行っていた思い出があります。
中学、高校は塾や部活動、アルバイトなども始めるとそれなりに忙しくなる時もありましたが、時間が自由に行けたことで習い続けることができました。
これがもう一つの教室を選んでいたらきっと学生時代のこの時に辞めていたかもしれません。
高校生の時に、検定試験の多い学校でしたから、日曜日返上で月に2日位しか休みが無いなんてこともありました。
その当時は週休2日制はなかった時代です。
芸術の選択授業で書道もありました。
ただ、好きという感情よりも、お稽古の時の書道と学校で習う字は異なっていて、
なぜなら、書道教室で習う字と学校の字は全く別物だったからです。
例えばですが、
私は 線質のこだわりというか、カスレも芸術の一つだと考えていますが、学校ではそれが許されず、
ちょっとのカスレを
【墨汁の含ませる量が少なかった】という評価になってしまうので、
えっと、カスレは わざとです。と言いたくても言えないし、言った所で先生には伝わらないというのが
葛藤する一つではありましたね💦
そんな学生時代の高校3年生の時に学校指定の検定試験を受け、全国書写能力検定で準師範を取得しました。
論文なども書かされていた検定でしたので、あの頃の学びは今でも役に立つ一つです。
社会人生活
最初に入社した会社は建築業で
そこでは、資格を持っていると【資格給】という制度があり、書道の資格も給与に反映されていました。
ただ、まだ若かったがゆえにそれが足かせのような気持ちしかなかったんです。
なぜなら自分が上手じゃないからという自己暗示をかけて、そのことに触れられたくない壁マインドみたいなのとの葛藤がありました。
その当時、70歳の上司であった部長は、
『俺なんか、資格給なんてもらったこともねぇけど、このくらいの字は書けて当然!』
と70歳の達筆な字を見せられては、己のコンプレックスとの闘いではありました。
今、年齢を重ねて過去の自分を慰めるなら、
18歳の若者と一緒にするなよ。気にするな。と言いたい位です。
書道を習っているが故に抱いていたコンプレックスは、長い事その「自分はヘタなんだ」という謎の壁マインドに支配されていた時期ではありましたね💦
決して順風満帆ではない書道人生です。
転機が訪れたのは
23歳の時でした。
その当時、所属していた書道会で
その年に一人しか選ばれない新人賞を受賞しました。
検定試験で2階級昇段したことや、展覧会作品が評価されるものの
これに甘んじてはダメ、作品が良いというよりも、太い線が多かったからたまたま目立っていただけ
という苦い評価ではありました。
受賞しながらも、辛口コメントに対し、嬉しい気持ちにはなかなかなれるはずもなく、
今となってはその言葉の意味は理解できるようになりましたが、若者に対してだいぶ辛辣だなぁとは思いますね💦
ただそのことがきっかけになり
翌年には、指導者養成講座を受講し、書道講師の免状を取得しました。
半年かけての研修期間というのがありまして、
偶然の再会でしたが、一番最初に習いに行った時の先生の教室の元で半年間アシスタントとして学びました。
字を教えるという研修よりも、兄弟げんかを止めたり、やる気のない子どもにどうやって指導するか、行儀の悪い態度を正そうとしようとするか、そんな研修期間だった思い出です。
ここから大きく道が出来たことをまだその当時は気が付きもしなかったのですが・・・・
書道教室の開設と現在
翌年のまだ残暑厳しい9月の出来事でした。
前日に転んだ膝のケガを偶然、その当時習っていた先生と道で雑談をした出来事が今でも脳裏に焼き付いていますが、
大した話ではないけれど夕日がとても眩しくて、その時の何気ない出来事の翌日に
先生が緊急入院したことを知りました。
その代打として、資格を取得したばかりのタイミングではあったのですが、
私が書道講師として始めることになりました。
その時は、先生が退院する日までと思っていましたが、
結局、その日から現在までに至ることとなります。
偶然から始まる書の道
気が付けば20年以上、皆さまのおかげで教室を続けていくことができています。
過去の生徒さんの人数を数えてみました。
2024年7月現在で、延べ63人の生徒さんとの出会いがありました。
何が何でも先生になる!という意思ではなかったのですが、分相応に風が吹いたのかわかりませんが、継続力と共に今があり、決して平坦な道ではありませんが、これからも新たな道を探しつつ研鑽に励む所存です。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。